昨日は、なんと 160名の小学生 を対象に、
小学校の特別授業として つまみ細工と伝統工芸「堺注染染め」 の授業を実施しました!
2時間×2クラス、計 4時間 の連続授業。
通常では考えられない規模でのワークショップとなりましたが、
開発した 独自メソッド(ナビメソッド™) のおかげで、全員が無事に作品を完成させることができました。
160名を一度に教える——従来の方法では不可能
つまみ細工は通常、5〜6人に1人の指導者が必要な繊細な技術です。
しかし、今回使用したのは、私が開発した特別なキットとメソッド。
このメソッドを導入することで、 160名もの子どもたちが一度に、そして自分の力で作品を作り上げることが可能になりました。
一般的なつまみ細工のワークショップでは、ここまでの大人数を同時に教えるのは不可能ですが、
「一人で作れる」ことに特化したこのキットの強みが、今回の大規模授業で最大限に発揮されました。
授業の流れと子どもたちの反応
まず、30〜40分間のスライド授業で、つまみ細工の歴史や、堺注染の技法について学んでもらいました。
その後、約40分間で つまみ細工のブローチを制作。
子どもたちはキラキラした目で真剣に取り組み、作るときの集中力は大人顔負け!
「もったいない」の心を体感
今回の授業では、販売には適さなかった 試作品の土台や、端材となった布 を活用。
「廃棄されるはずのものから、新しい価値を生み出す」 という日本の伝統的な考え方を、
子どもたちに体験してもらいました。
中には、
「この土台のどこが悪いの?捨てるなんてもったいない!」
と驚きながら話しかけてくる子も。
日本人のDNAに根付く「もったいない精神」を、改めて感じる瞬間でした。
私は、単に「SDGs」という流行りの言葉に流されるのではなく、
「もともと日本には、捨てずに活かす文化があった」 ということを伝えたいと考えています。
廃棄されるものにも価値を見出し、生まれ変わらせる工夫こそが、日本のモノづくりの本質なのです。
大規模授業でも「一人で作れる」メソッドの強み
これほどの人数を ほぼマンツーマン指導なし で進めることができたのは、
開発したキットとメソッドの力 です。
通常のつまみ細工では到底ありえないこの規模の授業を成功させることができたのは、
「指導者がいなくても、一人で完成させられる設計」 を追求したからこそ。
日経新聞の取材も!未来へつながる一歩
今回の授業には 日経新聞の記者さん も取材に来てくださいました。
どのような記事になるのか、今から楽しみです。
伝統×未来——「もったいない」を新しい価値へ
160名の小学生たちが、楽しみながらつまみ細工を学び、
「もったいない」の心を実感してくれたこと に、大きな手応えを感じています。
この中から、未来の伝統工芸を担う子どもたちが育ち、
「もったいない」を活かして新しい仕事を生み出す未来 が訪れることを願っています。
身体はクタクタですが、心は満たされた一日でした!

